連日帰りが23時を過ぎる日々で、引き続き実家にお世話になっています。
この忙しさも4月の1週目には終わる予定なので、その後また、自宅での買出しやら、献立の記事をアップしていきたいと思っています。
楽しみに見てくれている方(いるのか?!)には申し訳ありませんが、しばしお待ちくだされ~。
心のやさしさ
先日「心にぽっかり空いた穴」という記事で書いたけれど、この土地唯一の友達でもあった同僚が、4月から別の部署に異動することになってしまった。
業務で関わることもなければ建物も違う部署なので、きっとなかなか会う機会がなくなってしまうんだろうなって。
机の片づけや引継ぎをしている同僚を、悲しさいっぱいの目で見つめていた。
私は契約社員なのでいつかは去っていく身。そして、来年の4月にはMomoが小学校に入学するので、転職は今年だな、と思っていた。今住んでいる地元は田舎町なので、英語を使う仕事の需要も少なく、転居を伴う転職になるだろうな、ということも視野に入れて考えていた。
でも。その前に、同僚がいなくなってしまうなんて。全然考えもしなかった事態に、考えるたびシクシク泣いてしまうぐらい落ち込んでいる私。
そんな私のところへ、トコトコと同僚がやってきた。
「これ、確か前話してた本。貸してあげるね」
いつだったかも思い出せないぐらいずっと前。話したことががあったっけ。私がミステリー好きってこと。おすすめのがあるから、今度持ってくるよって言ってくれてたこと。
渡してくれたのは乙一のGOTHという本。
「あーなんか前に話したことあったよね~!ありがと!読んでみるね」と言って受け取った。
その後、22時過ぎまで残業して、実家に帰る。
携帯を取り出そうと鞄を開ける。のぞいたのは同僚が貸してくれた本。
ああこれ。
また会えるから大丈夫だよ
っていう意味だ。
そんな風に思った。直感的に。
本を借りたら、返すときにまた、会えるでしょう。
この人は。
どうしてこんなに優しいんだろう、
どうやったら、こんなにやさしいこころの人間になれるんだろう。
私も、こんな風になりたい。
すごく、そう思った。
借りた本。さっそく読んでみよう。
返すときには、私のお勧めの本をつけて渡そう。
また会えるように。
いくつになっても学ぶことがある。
つらくてつらくて、正直、人生を辞めてしまおうか、そんな風に思うことも、最近はたくさんあった。
でも。人の心のきれいさに、やさしさに、なんだか自分の心まで磨かれた気持ちになった。まだもう少し大丈夫。この本を読み終わるまで頑張ろう、そう思った。
明日同僚に会ったら、もう一度ありがとうを言おう。
もしかしたら、机の整理をしていたら出てきたから渡しただけ、とか言うのかな。さっきまで泣き顔だった自分がクスクス笑っていることに気づく。
人の力ってすごい。人間の心ってすごい。
そんな風に思った一日でした。
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