自閉症スペクトラムあるある?ー言葉の認識問題ー

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自閉症スペクトラムあるある?ー言葉の認識問題ー

先日、Momoに「自閉症スペクトラム(ASD)」の診断がついたということを書きました。

日々の暮らしの中、彼女の得意なもの・そうでないものを実感することは多々ありますが、今日は「言葉の認識」について書いてみたいと思います。

彼女は「情報のインプット」がものすごく得意です。インプットする情報の種類に限定はなく、物の名前、言葉の意味、ルール、文字(”絵”として認識しているようで、かなりの数の漢字が読み書きできます)などさまざま。たった一度受けた説明や見聞きしたことを、しっかりと記憶することができます。

一方で、「一度記憶した情報の修正・更新」をすることは苦手です。

最近の出来事を紹介すると。

ある晩「Momo、明日保育園に着ていくお洋服は用意した?」と尋ねたところ「もうしたよ」という答えが返ってきました。

翌朝。着替え置き場を見ると、ポツンと置いてあるのはトレーナーだけ。ズボンがありません。

「お洋服は昨日のうちに準備したんだよね?」と確認すると「うん、そこにあるよ」と言ってトレーナーを指さしました。

「ズボンはどこにあるのかな?」と聞くと「お母さんは『お洋服』を準備するように言った。ズボンのことは言われていないのでしてないよ」と言いました。

「ズボンはお洋服ではないの?」と確認すると「お洋服は上に着る服のことを言うでしょう」と返ってきました。

この会話には、MomoのASD的特徴が二つの側面であらわれているなあと思います。

一つ目は「お洋服=上半身にきる服のこと」という認識であるという点。
二つ目は「指示の意味(=最終的な目標)が見えていない」という点です。

前者について噛み砕いて考えてみると「お洋服」という単語を「上半身にきる服のこと」と覚えたら、その後「お洋服」にまつわる出来事をどんなに経験しても単語の意味が修正されることがない、ということです。

「はだかんぼ」=「お洋服をきていない状態のこと」という知識と「お洋服」=「上半身にきる服のこと」という認識が相容れないものであることに気づかない、またはそれらの知識が頭の中でリンクしていない状況のようです。

「ズボンもトレーナーも、大きい括りで『お洋服』と呼ぶことがあるんだよ」と伝えると「わかった」と言って上手にインプットしていました。

2つ目について考えると「お洋服を用意しておく」ことの意味合いがうまく認識できていない様子がわかります。単にその場の指示に従っているだけで「次の日の準備が楽なように」という目的は見えていないのだと思います。まあこれは月齢的に難しいのかもしれませんが、これまでもずーっとやってきたこと。習慣を通して理解できていてもおかしくないかな?と思います。

というわけで、前の日に準備を済ませることの意味、というのをもう一度説明しました。

そういえば。「ズボン」が「パンツ」と呼ばれることもある、というのを教えるときも大変苦労したのを思い出しました。

一つ一つ丁寧に説明してあげればスーッと理解できるのがMomoの持ち味なので、少しでも手助けしてあげられたらな、と思ってます。

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