放送大学大学院の授業を受講するにあたり、「教育訓練給付制度」及び「ひとり親自立支援教育訓練給付金」という制度を利用しました。申請窓口でのやり取りから、これらの制度ってあまり知られていないのかも(特に後者)…という印象を受けたので、こちらにまとめてみようと思います。資格取得やスキルアップを目指している皆さんの参考になれば幸いです。
「教育訓練給付給付制度」と「ひとり親自立支援教育訓練給付金」
「教育訓練給付給付制度」
厚生労働省により実施されている制度で、一定の要件(雇用保険の加入年数など)を満たす方が資格取得のための講座を受講する場合、費用の一部を助成してもらえるというものです。
講座は「専門実践教育訓練」「特定一般教育訓練」「一般教育訓練」の3種類に分類されていて、訓練ごとに必要な要件や給付の上限額が異なります。詳しくは下記案内を参照↓
自分の受講したい講座がどの訓練に当てはまるのか、どんな講座が給付対象になっているのかは
「厚生労働大臣指定教育訓練講座検索システム」で調べられます。
私が受講する放送大学大学院の授業は「一般教育訓練」に該当します。
※「臨床心理プログラム」と「社会経営プログラム」の開講科目のみが給付対象なので、ご注意を。
ハローワークの給付金担当窓口に「雇用保険受給者証」を持っていくと、受給資格があるかどうかの確認後、その場で「認定証」を発行してもらえます。
「ひとり親自立支援教育訓練給付金」
「ひとり親自立支援教育訓練給付金」は、下記の条件を満たすひとり親が対象の制度です。
・母子家庭の母又は父子家庭の父であること。
・児童(20歳に満たない者)を扶養していること。
・児童扶養手当の支給を受けているか、同等の水準にあること。
・就業経験、技能、資格の取得状況や労働市場の状況から判断して、当該教育訓練が適職に就くために
必要と認められること。
・原則として、過去に自立支援教育訓練給付金等の教育訓練給付を受けていないこと。
参考リンク(厚生労働省HP)↓
上述した雇用保険の「教育訓練給付制度」と併用して利用することができます。併用する場合は雇用保険の方が優先して適用され、余剰分が「ひとり親自立支援教育訓練給付金」で補填されることとなります。
コロナの影響で就職難になっている家庭のため、自治体によっては上限額を20万円→80万円に拡充しているところもあるようなので、対象者の方は今が受けどき!だと思います。
申請方法
受講する講座を決めたら、その詳細をメモして申請に行きます。ここでは「教育訓練給付制度」と「ひとり親自立支援教育訓練給付金」の申請方法を紹介します。
「教育訓練給付給付制度」
ハローワークの給付金担当窓口で受給資格者であるかの確認をしてもらいます。雇用保険受給者証を持参しましょう。資格ありとなった場合、その場で「認定証」という書類がもらえます。
「ひとり親自立支援教育訓練給付金」
- ハローワークでの受給資格確認
ハローワークで「教育訓練給付金制度」の対象者であると確認を受けたら「認定証」を持って自治体の子育て支援課にいきます。私の住む自治体では事前の電話予約が必要でした。 - 自治体窓口での面談
子育て支援課では面接を受けることになります。私の時は職員さん3名からいろいろな質問をされいろんなことをかなり詳細に聞かれました↓
・講座を受けたい理由
・どんな資格がとれるか、又はメリットがあるか
・離婚理由
・生活状況(親の協力の有無、金銭状況、生活スケジュール)
・仕事の内容・勤務時間など・受講が育児の妨げにならないか - 審査結果の通知
面談の1〜2週間後、審査結果が電話で通知されます。支給OKとなった場合、窓口に行き申請書を提出します。 - 支給決定通知
窓口での申請から3週間ほどで支給決定通知書が郵送されてきます。講座の受講手続きをするまでに、ここまでの手続きを完了させておく必要があります。 - 講座の申込→受講→費用請求
正式な支給決定通知を受け取ったら、講座に申し込みをします。費用は全額自分で立て替え、受講完了後に返金を受けます。
まとめ
特に「ひとり親自立支援教育訓練給付金」について、窓口の方も「制度自体が知られていないのか、申請する人が少ない」と言っていました。かなりいろいろな種類の訓練講座が対象になっているので、スキルアップを目指す方はぜひ調べてみてくださいね。
私は、この制度を利用して放送大学大学院の講義を受ける予定です。
どなたかの参考になれば!
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