ずっと言わずにいたお金のこと
三連休、実家に遊びに行った我が家。Momoがお泊まり、お泊まり♪と楽しみにしていたので、2泊させてもらってきました。
連休最終日の夕方、実家から戻ってきて車を降りようというとき。Momoがこんなことをつぶやきました。
「晩ごはん、外食がいいな…」
実家でおいしいものをたくさんごちそうになってきたばかりの私たち。しかも、何日か前にも帰りが遅くなったといって外食したばかり。家には、冷凍のお肉や魚、放っておいたらだんだん悪くなってしまう野菜もあります。
それをMomoに説明して、今日は家で食べよう、と提案しました。しかし…。
「嫌だ、外食がいい」と、めずらしく頑として譲らないMomo。
どうして外食がいいのか尋ねると、「他のおうちはもっと外食してるから。どうしてMomoの家はあんまり外食できないの?」と言う。
「他のおうちも、外食ばっかりじゃないんだよ。おうちで食べる日の方が多いはずだよ」
「違う!みんなもっと外食してるもん!なんで外食じゃだめなの?」
そう言って泣き出してしまった。
外食じゃだめな理由。なんて言ったら良いんだろう、と途方に暮れる。
「外食は、体にいいものばかりが入ってるわけじゃないんだよ。だからたまにの楽しみには良いけれど、Momoの成長にはおうちで食べるご飯も大事なんだよ」と説明する。
それでも納得しないMomo。絶対に外食がいいと言って、大声で泣き始める。
さすがに10分も経つと私の堪忍袋の緒も切れて、「外食はお金もかかるんだよ。お母さんは、Momoがきちんと学校に行けるように、頑張ってお金を貯めてるの。たったひとりのお給料から。だから、不要な外食には行けないんだよ!」と言ってしまった。
「Momoのおうち、お金ないの?お母さん、あるっていってたじゃん…」と言うMomo。
ああ。言ってしまった…と思う。これまでずっとずっと、言わずにきたお金のこと。収入が少ないことをMomoに気づかれないように。ないものを嘆くのではなく、あるもので楽しく暮らせるように、そうやってずっとふたりで頑張ってきたのに。Momoも一緒になって頑張ってくれていたのに。
私の放った一言で、Momoを不安にさせてしまった。
「お金、ないの…?」
Momoの不安そうな言葉を聞いて、涙がこぼれてしまった。
なんだか一度涙が出ると、止まらなくなってしまった。仕事をしない、婚姻費用の支払いもなく、裁判を長引かせる元夫への怒り、籍が抜けていないという理由で母子家庭向けの支援も全て対象外であること、Momoに対する申し訳なさ。いろんなことが一気に浮かんで、頭の中がいっぱいになってしまった。
「Momoが本当に言いたかったこと」に続きます。
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